私と保険医協会「バラエティーに富んだ活動が魅力」

公開日 2013年04月15日

私と保険医協会との出会いは13年前になります。当時、大学病院に勤務していた私は、医療行政や健康保険のシステムについて全く知りませんでした。大学病院を辞し、父の医院を継承することになり、父から「保険医協会に入っておくといいよ」といわれて入会し、新規開業医セミナーや新点数説明会に参加しました。参加のたびに事務局の方にお声かけいただき、心強く思ったものです。

開業医にとって保険請求のノウハウを知ることは必須です。開業したての頃は、解らないことがあるとすぐに保険医協会事務局に電話をし、助けていただきました。事務局の保険請求担当の方は実によくご存じで、「その道のプロ」という印象を持ちました。

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以前に、大変熱心な開業医が必要あって雪道の往診を繰り返したところ、個別指導が入りその口調が厳しく罪人扱いをするので、その先生は自殺をしてしまわれ、その正当性の主張に保険医協会が立ち上がったと聞いています。医師として個人では無力ですので、自分の立場(利益)を守る組織(協会)が必要です。

先の3.11東日本大震災では、協会事務局の方が、被害に遭われた開業医の先生を訪ね、いち早く義援金を手渡しました。当座の生活費として大変喜ばれたと聞いております。小児のワクチン接種無料化拡充や脱原発を求めるパレードなど、医師の立場で国民の生活をより良くするために活動しています。また、共済部では休業保障制度、保険医年金など、有利な条件で共済制度を運営しています。心電図やエコー研究会、タイムリーな講演会など実地医家として役立つ勉強会を始めとして、毎年恒例の屋形船に乗って「ざっくばらんに語る会」、観劇会、おいしく食べる会、ボウリング大会、ゴルフ大会など、いろいろな活動があります。

地区医師会が行政の情報を縦に伝える組織であるならば、保険医協会は自分たちの利益を守り、かつ国民生活を向上させるために活動する横の組織であるといえます。保険医協会は、なかなか奥深い組織です。是非この機会にご入会ください。

吉利医院 大﨑 味江子(北区)

(『東京保険医新聞』2013年4月15日号掲載)