不可解な点数を改善へ 声を上げていこう(杉並)

公開日 2016年05月25日

新点数Q&A説明会の様子

協会杉並支部は5月11日、新点数Q&A説明会を開催。会員ら20人が参加した。

「処方せんのチェック欄は必ず記入しなければならないのか」「湿布薬のレセプトと処方せんへの記載要領を詳しく説明して欲しい」「30日を超える長期投薬を行う場合の具体的な要件は何か。カルテに具体的な記載が求められるのか」など、多くの会員から協会に質問が寄せられている。当日は、改定点数で質問が集中している在宅、リハビリ、医学管理、検査、投薬、処置などの分野を中心に、協会事務局から解説した。

進行役を務めた成瀬副支部長は、患者が亡くなったら点数が高くなる在宅「看取り加算」や、薬を減らすと自己負担が増える薬剤総合評価調整管理料など、「患者さんに説明できない点数」や「難解な点数」が多いこと、鼻腔・咽頭ぬぐい液採取料が一片の通知で一日一回のみの算定となるなど、当局の強引なやり方を批判した。

その上で、往診料の夜間・休日加算や、異なる病名の場合、それぞれの医療機関で在宅自己注射指導管理料が算定可能になったことなど、いくつかの点数を紹介しながら、「現場から声を上げていくことが改善につながる。言うべきことを言っていこう」と結んだ。

(『東京保険医新聞』2016年5月25日号掲載)