70枚超の湿布薬処方 現場の不満が噴出(江東)

公開日 2016年06月05日

江東支部例会の様子

江東支部は5月17日、亀戸文化センターにて江東支部例会を開催し、会員の医師・スタッフ合わせて14人が参加した。竹内透支部長の挨拶で開会し、丸本百合子副支部長が司会を務めた。

情勢報告では赤羽根巖支部幹事が持参したプロジェクターで写真を提示しながら川内原発付近の海洋汚染などの話題を提供し、参加者は汚染で死に瀕したと疑われる痛々しいウミガメやサメの写真に見入っていた。

新点数のQ&Aでは、事務局から特に問い合わせの多かった分野について、注意すべき改定のポイントを説明した。複雑化した在宅点数や湿布の処方時の記載要領、新設された小児かかりつけ診療料や向精神薬多剤投与の変更点等を中心に詳しく解説した。

参加者からは、「在宅時・施設入居時医学総合管理料の処方せん未交付加算は結局、院内処方の医療機関でないと算定できないのか」、「湿布の記載は何回聞いても不安だ。院外処方の場合は70枚を超えなければレセプトへの記載は必要ないのか」など医療現場における今次改定への不安や不満を象徴するような声が聞かれた。

(『東京保険医新聞』2016年6月5日号掲載)

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