返還を求められないために 丁寧なカルテ記載が必要(江東)

公開日 2016年11月04日

 江東支部は10月19日、秋の支部例会を開催し、会員・スタッフら13人が参加した。丸本百合子副支部長が司会を務め、竹内透支部長からの開会挨拶の後、赤羽根巖支部幹事からTPPの問題点や豊洲移転問題など最新の情勢報告があった。

 話題提供では「個別指導の最新情報」として、協会が開示請求した資料などを用いながら個別指導の概要や指導の事後措置、また、指摘を受けやすい事項の紹介を事務局が行った。特に、指導での返還が多い特定疾患療養管理料や外来管理加算のカルテ記載については、画一的ではなく、詳細で丁寧な記載が求められることが説明された。また、電子カルテが自動算定してしまい、カルテ記載されていないことで返還へとつながる事例なども紹介された。

 参加者は配布資料を見ながら説明に聞き入り、注意すべき点など熱心にメモを取っていた。
 講演後は質問が相次ぎ、参加者同士で情報交換を行う姿も出る等、大変な盛り上がりを見せた。

 最後に、司会の丸本副支部長から「行政指導は現在、どうしても指導される側である医師の立場が弱くなってしまう現状がある。公正でない指導は改善されるべきだ。今後もこのような場で対策を学んでいただきたい」と挨拶があり、会を締めくくった。

『東京保険医新聞』2016年11月5日号掲載