最新の審査指導対策 再指導が増加傾向(中野)

公開日 2016年11月25日

中野支部例会2016年10月

 中野支部は10月25日に支部例会を開催し、11人が参加した。話題提供としてマイナンバーと最新の審査指導対策について取り上げた。

 支払基金から今年6月にマイナンバーの提供を依頼する通知が発出され、会員医療機関から「提出は義務なのか」等の問い合わせが相次いだ経緯がある。マイナンバーの提出について法令では、事業者(支払基金)に努力義務は課しているが、個人(保険医療機関)にマイナンバー提供義務を負わせる規定はないこと、提供を断った場合でも不利益を課す法令上の根拠はないこと、医師会・出版社等へのマイナンバー提供についても同様に考えてよいことが説明された。また、マイナンバーの提供を断りたいときに使える申立書等を紹介し、活用を呼びかけた。

 最新の審査指導対策については、集団的個別指導、個別指導、新規個別指導の違いや特色を説明し、最近の傾向では個別指導、新規個別指導ともに再指導になるケースが増加していることを報告した。また、指摘が多い事項に関しては、外来管理加算と特定疾患療養管理料のカルテ記載や、診療情報提供料(Ⅰ)の算定にあたり、紹介する医療機関名の記載がないこと、従業員等に対して一部負担金が適正に徴収されていないことなど、特に注意すべき事項について紹介した。

 参加者同士で個別指導に関わる経験談や、東京都福祉保健局との懇談で個別指導の改善要求を行ったことなどが活発に論議された。

(『東京保険医新聞』2016年11月25日号掲載)