算定が複雑な医学管理料 具体的なポイントを学ぶ(北)

公開日 2017年03月15日

170223_北支部総会

 2月23日、北支部は支部総会を開催し、支部会員など6人が参加した。2016年度の活動報告や2017年度活動計画、情勢等について報告した後、事務局から「知っておきたい保険診療のポイント―医学管理料を中心に―」をテーマに話題提供した。

 医学管理料は、指導管理、検査、専門職の指導、特定の器具の使用、医療連携、文書など、評価するものによって設定されているほか、小児科外来診療料や地域包括診療料など、いくつかの点数を包括したものもあり、内容は多岐に渡り大変複雑だ。

 当日は医学的な主病と点数算定上の主病の捉え方の違いや、カルテ記載上の要点、算定日の考え方など、具体的なポイントに触れながら解説を受け、ぜん息治療管理料2など2016年度改定で新設された点数についても説明した。また、保険診療と自由診療の混在の適否例や文書料の費用請求の考え方などについても解説があった。

 参加者からは、「点数表上の年末年始の休日の考え方については、レセコンでも対応していないものが多く、請求漏れも多いのではないか」「インフルエンザ抗原定性の検査について、発症後48時間以内に2回行った場合でも、経過と必要性を詳記すれば2回分請求可能だとは知らなかった」「初診のつもりで請求したら、『再診』に直して返されるケースが多く、縦覧点検の影響ではないか」など、様々な質問や意見で議論が盛り上った。

 閉会にあたり、横山佳明支部幹事が「来年度も支部会員の皆様の要求に基づいたテーマで例会を開催していきたい。ぜひご要望をお寄せください」と述べた。

(『東京保険医新聞』2017年3月15日号掲載)