▼前進座公演「裏長屋騒動記」 山田洋次ワールドに惹き込まれる

公開日 2017年06月07日

170520_観劇のつどい

 5月20日、劇団前進座の国立劇場公演を鑑賞する「保険医観劇のつどい」が福祉文化部の主催で開催された。会員とそのご家族、従業員等19人が参加した。

 今回の演目は「裏長屋騒動記」。「男はつらいよ」シリーズで知られる山田洋次監督監修による話題作だ。

 屑屋(現在の廃品回収業者)が、浪人から買い取った古い仏像を若侍に売ったところ、中から五十両もの大金が出てきたことに端を発しての騒動が描かれた。

 参加者からは、「浪人と若侍の板挟みとなってしまった屑屋が、双方の家を行ったり来たりする姿におかしさと哀しさが同時に感じられて惹き込まれた」「所々に山田ワールドとも言うべき山田洋次監督らしさが感じられ、満足いくものだった」「観劇は敷居が高いものだと思っていたが、とても面白かった。こうした協会の企画に、ぜひ今後も参加したい」など感想が聞かれた。

 開演前と幕間の休憩時間には、参加者有志で楽屋を訪問し、山崎辰三郎丈らに挨拶を行ったほか、普段見ることのできない舞台裏の見学を行った。

(『東京保険医新聞』2017年6月5日号掲載)