保険医の生活と権利を守る東京保険医協会

第28回反核医師のつどいを開催―核兵器禁止条約から核廃絶を

公開日 2017年12月05日

171104_第28回反核医師のつどい

11月4・5日に設立30周年を記念して「反核医師のつどいin東京」が御茶ノ水の全労連会館で開催された。医師・歯科医師、学生、市民ら192人が参加した。

向山新東京反核医師の会代表世話人からの開会挨拶の後、シンポジウムでは「核兵器禁止条約から核兵器の廃絶を」をテーマに、ノーベル平和賞を受賞したICANの国際運営委員である川崎哲氏、日本原水爆被害者団体協議会事務局次長の藤森俊希氏、ヒバクシャ国際署名キャンペーンリーダーの林田光弘氏がそれぞれ報告し、意見交流した。

川崎氏は、国連での核兵器禁止条約の成立過程と条約の意義について語り、条約の実効性確保のために核と関係のある企業と取引を停止したり、自治体と協力して圧力をかけるなど、具体的な方策を紹介した。

藤森氏は、広島での被爆体験に触れたうえで、自身も先頭に立って続けてきた被爆者たちの反核運動を報告し、核兵器廃絶への願いを語った。

林田氏は、戦後72年経過し、若者を中心に追体験ができなくなってきていることを指摘。核兵器廃絶運動をより拡大していくために、社会運動の側が変化していくことが必要であるとの見方を示した。

二日目は、分科会の形式で報告が行われた。第一分科会では広島で被爆した児玉三智子氏、長崎で被爆した久保山栄典氏、東友会で被爆者の支援にあたっている村田未知子氏の3人が原爆投下当時の状況や、いまも被爆者が抱える苦しみを語り、核兵器廃絶を訴えた。

また、第二分科会では福島医療生協いいの診療所の松本純医師、希望の牧場・ふくしま代表理事の吉澤正巳氏から講演があり、それぞれの立場から原発が福島にもたらした影響と今後の展望を語った。

最後に「被爆の実相に立ち返り、核なき世界を」としたアピールが提案、採択され、盛況のうちに閉会した。次回は長崎で開催される。

(『東京保険医新聞』2017年11月25日号掲載)

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