足立支部例会を開催―失敗しない新入職員採用のコツ(足立)

公開日 2017年12月26日

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引き出しの多さがカギ

足立支部は11月21日、北千住マルイ内の会議室にて支部例会を開催し、会員ら11人が参加した。当日は、「失敗しない!新入職員採用のコツ」と題して、加藤深雪氏(第一経理)が話題提供し、その後質疑応答を行った。

「人手不足」というキーワードは、業種を問わずますます深刻となっており、とりわけ看護師などの資格職で採用難が続いている。
日本看護協会の発表では、2014年度の実績で18万5,578人の求人数に対して、求職者数は6万6,477人と2.79倍の倍率となっている。このうちもっとも多い求職年齢層は40~49歳で35.6%(2万3,699人)を占める。

加藤氏は、潜在的な求職人材を掘り起こしていくための方法の一つとして、「子育て世代が働きやすい柔軟な労働環境」を提案。
例えば、非常勤で9時半~15時や10時~15時半(いずれも休憩60分)など、子どもの送迎などに配慮した勤務時間を設定したり、有給休暇や子どもの看護休暇を“時間単位”で取得できるようにするなどの方法も、働きながら家事や子育てを希望する世代にとっては大きな魅力となると強調した。

現在の日本の歪な人口構造では、これから出産・育児を控える20~30代よりも、40~50代のいわゆる“団塊ジュニア世代”も狙い目だ。

生産年齢人口の減少も歯止めがかからない状況のなかで、いかに必要な人材を確保していくか、医療機関の採用・職員定着に関する“引き出し(ノウハウ)の多さ”がカギとなる。

(『東京保険医新聞』2017年12月25日号掲載)