保険医の生活と権利を守る東京保険医協会

【銀杏並木】

公開日 2017年12月27日

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国立駅ホームでAEDも使用して心肺蘇生してから1年半後、奇しくも同じ中央線東京駅ホームで倒れた人を、今度は心臓マッサージと携帯ポケットマスクの人工呼吸で救命した。駅、電車内、行楽地などで、バイスタンダーとして最初の処置を施したのは8回になった。

処置を始めると、毎回、続いて医師・看護師・救急救命士らが、瞬時に複数現れ、手伝ってくれる。

しかし、その直後に会った医学部時代の仲間らは、「処置して救命できなかったときに、紛争に巻き込まれる心配があるので、慣れた医師でなければ、なかなかそのようには行動できない」という。

善きサマリア(びと)の法、すなわち、「災難に遭ったり急病になったりした人など(窮地の人)を救うために無償で善意の行動をとった場合、良識的かつ誠実にその人ができることをしたのなら、たとえ失敗してもその結果につき責任を問われない」旨が、日本では明文化されていないことが影響しているのであろう。

大陸法を基に刑法や民法が制定された背景が法制化を拒む一因のように言われている。

これに対し、日本看護協会代表として木村弥生議員が厚生労働委員会と通常国会決算行政監視委員会で、同法の明文化に関する質問をしている。
此方、日本医師会からの羽生田俊議員はこれまで何をしてきたのだろうか。

東京保険医協会・政策懇談会での講演を聞くと、今後は、その木村弥生議員とは女性議員同士として仲がよいという自見はなこ議員に期待した方がよさそうである。(チッチ)

(『東京保険医新聞』2017年12月25日号掲載)

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