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東京保険医協会
シッコ上映会 延べ1千人が参加(中野)
7月2日(水)、なかのZERO小ホール(西館)において、映画「SiCKO」の上映会が開催された。
この上映会は、米国の絶望的な医療現状を観ながら、地域住民に日本医療の今と未来を考えてもらおうという考えのもと、中野社会保障推進協議会を中心として自主的に計画されたもの。保険医協会中野支部も後援を表明した他、中野区、中野区医師会、中野区歯科医師会からもそれぞれ後援を受けた。
晴天に恵まれた当日は、@10:00〜、A15:00〜、B19:00〜の3回上映において、延べ1千人が来場した。
映画の前半では、西欧先進国の中で唯一国民健康保険制度を持たないアメリカにおける民間保険会社・製薬会社と政治家の癒着実態や、民間保険会社の日常的な加入・支払拒否の実情が暴かれる。後半はアメリカ以外の西欧諸国(カナダ、フランス、イギリスの一部)で医療費は原則無料であることなどを紹介。「医療は金によってではなく、病状によって判断されるべきものだ」という医師の至極当然な言葉。医療のみならず、子育て支援や大学学費の無料化など、充実した公的福祉の中身に、ムーア監督自身が衝撃を受ける姿が映し出される。
9.11テロの救助活動が原因で疾患を負ったアメリカの「英雄」たちは、医療費補助が却下され続けてまともな医療が受けられないのに、テロ首謀者の囚人たち(キューバの米軍基地に収容)はアメリカの誇る最高の医療に守られているという現実。そして、皮肉にもアメリカが仮想敵国として長年目の敵にしてきたキューバですら、世界最高水準の医療体制を誇り、お金がなくても、たとえ米国人でも、平等に医療を受けられるというのである。
感想には、「日本の健康保険制度を大切にすべきと思った」「フランスの医療と教育が無料とは素晴らしい。それに比べて日本は貧しい!!」などの言葉が寄せられた。そして、「日本のこれからを見るようで、背筋が寒くなりました」という声が圧倒的に多かった。いずれも、日本医療は今やアメリカ型に近づきつつあるという危機感をひしひしと感じさせる内容だった。
■区民の関心の高さを示した上映会
中村 洋一 上映実行委員長(中村診療所)
シッコの上映会は1千名を超える観衆を集め、医療問題に対する区民の関心の高さを示しました。また、多数の会員や中野区医師会、歯科医師会などの協力で成功に終わりました。ご協力をいただいた皆さんに御礼申し上げますとともに、これからも国民医療を崩壊させないよう、地域の住民と一緒になり実行委員会として運動を盛り上げたいと思います。
