創立50周年を迎えて――保険医協会へぜひご入会ください

公開日 2013年10月05日

東京保険医協会は本年10月に創立50周年を迎えます。発足当初は500人足らずでしたが、今日に至るまで順調に会員を増やし、会員数5,280人を超える団体に大きく成長することができました。昨年末には東京医科、歯科両協会の会員を合わせ1万人を超えるに至りました。

これもひとえにこれまでの活動を支えてこられた先人諸氏、現在の会員諸氏の多大なご尽力の賜物と皆さまに感謝申しあげる次第です。

協会は創立以来、「国民の健康と医療の向上をはかる」「保険医の生活と権利を守る」この2つの理念を掲げ、この理念を車の両輪として具体化するべく、保険診療の改善・向上と会員のための諸事業の充実に取り組んできました。

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歴代政府の社会保障抑制策と低医療費政策とたたかい、診療報酬の改善を図り、政府の理不尽な干渉から保険医の裁量権を守り、保険医の権利を擁護するとともに、国民が健康保険で安心してよい医療が受けられるよう医療制度の改善に努めて参りました。また運動を進めるに当たっては、会員である保険医の要求をまとめ上げ、患者・地域住民と共同して取り組むことを重視してきました。

このような地道な活動を通して多くの成果を得て、国民医療の発展に大きな足跡を残してきたことはわれわれの大きな誇りであります。また、会員支援の諸活動は会員から高い評価をいただいています。

政府・厚労省は今また、「社会保障・税の一体改革」と称して、給付を抑制し負担を増加する社会保障制度の改悪と、社会保障財源を名目にして消費税の増税を狙っています。一方で規制を大幅に緩和し、社会保障分野の営利・市場化の拡大をもさらに進めようとしています。保険医を取り巻く環境はいっそう厳しさを増すものと予想され、協会の役割はますます重要になるでしょう。

これからの協会活動は新たな50年、創立100年を見据えて、創立の理念に依拠しながら、会員要求に根ざしてこれまでの事業をさらに発展させ、事業の再構築に取り組みます。

東京保険医協会はこれからも会員の日常診療活動を支え、地域医療に貢献する多くの会員諸氏を通じて地域住民からの信頼を築くとともに、わが国の社会保障の充実と保険医療制度改善のために邁進する覚悟です。

「数は力なり」。先生方のご入会がわれわれに大きな力をもたらし、その力を生かして事業を展開し、きっと先生方のお役に立てるものと自負しております。多くの先生方のご入会を心よりお待ちしております。

東京保険医協会 会長
拝殿 清名

(『東京保険医新聞』2013年10月5日号掲載)