今こそストップ!患者負担増 患者署名3,712筆提出 国民の切実な声届ける

公開日 2017年06月13日

★お手元に署名用紙がありましたら事務局までお送りください。


170601_国会行動_署名提出集会

6月1日、協会は2月から取り組んでいる「今こそストップ!患者負担増」患者請願署名3,712筆を国会に提出した(写真)。2016年3月~9月に取り組んだ患者署名の集約数は1297筆で、今回約3倍に飛躍した。

東京保険医新聞でも4回にわたり、協会会員の署名への取り組みを紹介し、ホームページを通じても協力を呼びかけた。マスコミが患者負担増計画をほとんど報道しないなかで、多くの患者に署名活動を通じて、政府の狙いを知らせていくことが重要になっている。

患者からは「収入は国民年金だけ、窓口負担は2割なので生活が苦しいです。負担を増やさないでください」など切実な声が協会に寄せられた。

衆議院第1議員会館では署名提出集会が開かれ、230人が集まった。全国保険医団体連合会(保団連)全体では約15万筆の患者署名が集まり、集会に参加した国会議員に託された。

<患者請願署名に寄せられた声>

・収入は国民年金だけ、窓口負担は2割なので生活が苦しいです。負担を増やさないでください。
・毎月投薬治療しています。負担増計画を再考してください。
・ひとり住まいで毎日が不安です。負担増で将来がますます不安になります。
・介護保険利用料はこれ以上値上げしないでください。
・医療・介護の負担増には大反対、年金を増やしてください。
・負担が増えると、病気で困っている人が通院できなくなります。人の命を守ってください。
・これ以上の負担には多くの人が耐えられません。
・所得に応じた負担割合と税金のとり方を検討してください。
・老人の窓口負担はもう少し減らしていただきたいです。
・高齢者の医療費無料化を切に願います。
・高齢者と社会的弱者にこそ手厚い保障が必要です。
・後期高齢者保険料と介護保険の負担で家計が赤字です。
・ヨーロッパ並の社会保障を求めます。
・経済を圧迫しない程度に、社会保障費を確保することはできないのですか?
・人は日本の宝、命が宝です。誰もが安心して生きられる制度にしてください。
・すべての人が平等に医療を受けられるようにしてください。
・防衛費を少なくして、私たちの生活と暮らしに回してください。
・健康や命を守ることを、政治の責任で取り組んでください。
<ハガキ署名「私のひとこと」から抜粋>

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初鹿 明博議員(民進・衆)
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宮本 徹議員(共産・衆)

午後からは国会議員への要請行動に取り組み、吉田副会長と竹﨑・細田・細部各理事の4人が参加し、初鹿明博(民進・衆)、宮本徹(共産・衆)の2議員と本人面談が実現した。

協会は「医療・介護の負担増計画の見直し」と「共謀罪法案(組織犯罪処罰法改正案)の廃案」を要請。議員からは、要介護区分が改善する度に自治体が介護施設に対して奨励金を交付するインセンティブ制度に関して、「施設が改善しやすい人を選別する可能性があるのではないか。要介護認定に何らかの影響が出てくる恐れもあり、インセンティブ制度は問題だ」との指摘があった。

また、幼児教育を無償化するための財源として「子ども保険」が提案されていることについて、「所得税累進課税の強化、法人税減税の中止、証券優遇税制の廃止などをまず実施すべきで、国民に新たな負担を求めるべきではない」との意見があった。

(『東京保険医新聞』2017年6月15日号掲載)