公開日 2017年12月15日
2017年12月15日
広島高等裁判所
野々上友之裁判長 殿
四国電力株式会社
代表取締役会長 千葉 昭 殿
代表取締役社長 佐伯 勇人 殿
広島高裁の伊方原発三号機運転差し止めの仮処分決定を歓迎します
東京保険医協会 公害環境対策部長
赤羽根 巖
2017年12月13日、広島高裁（野々上友之裁判長）は、四国電力伊方原発３号機（愛媛県伊方町）の運転を禁じる決定をした。熊本県阿蘇山が過去最大規模の噴火をした場合、火砕流の影響を受けないとはいえないとの判断である。私たちはこの決定を歓迎する。そして、四国電力には、「異議申し立て」をしないよう、強く求めるものである。
2011年3月11日、東日本を襲った大震災と津波によって、私たちは、日本列島及びその周辺での巨大地震、巨大噴火は不可避であること、そして原子力発電所は、ひとたび事故を起こせば、未曾有の損害をこの国にもたらすことを思い知らされた。
いま、国と電力会社は、安全性が担保されない未完成な技術によって作られた原発を、つぎつぎと再稼動させようとしている。しかし、日本列島には自然災害から「安全」な原発立地の場所はないのである。
私たちは、地域住民のいのちと健康を守る医療者の立場として、伊方原発３号機も含め、全ての原発の再稼動中止を強く求めるとともに、世界の大きな流れとなっている再生エネルギーへの転換を、国と各電力会社に求めるものである。
以上
