江戸川支部総会を開催―厚労省に惑わされず 患者のための医療を(江戸川)

公開日 2018年03月20日

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江戸川支部は2月21日、つきじ植むら船堀店で江戸川支部総会を開催し、11人が参加した。

田﨑ゆき支部長の挨拶の後、「2018年新点数の最新情報」と題し、在宅支援診療所等を届け出た医療機関における初診料への加算新設(機能強化加算)や、保険収載されたオンライン診療料、また在宅医療の変更点や、紹介状なしで受診した場合に定額負担を徴収する大病院の範囲拡大等、4月からの改定のポイントを報告・検討した。

参加者からは、「小児科外来診療料に小児抗菌薬適正使用支援加算が新設されたが、当院では現在でも小児の患者に抗菌薬を処方することはほとんどないため、どれほどの効果があるか疑問だ」「鶏眼・胼胝処置が月に2回必要となる事例があり、4月から同一月に2回算定できるようになるのは改善になる」「機能強化加算が新設され、『かかりつけ』点数を定着させたいという意図がうかがえるが、基本的に24時間対応を求められるため『医師の働き方改革』の面では逆行ではないか」等の意見が出た。

最後に、酒井均副支部長が「参加者が多く、盛会となった。今回の改定は、初診料・再診料の引き上げが見送られる等、十分な内容とはいえない。しかし、医療費を削減したいという厚労省の意図に惑わされず、患者のための診療を続けていこう」と挨拶し、閉会した。

(『東京保険医新聞』2018年3月15日号掲載)