【新点数】ベンゾジアゼピン長期処方の減算除外  “適切な研修”に日医eラーニングも

公開日 2018年04月20日

今次改定では、デパス等のベンゾジアゼピン受容体作動薬(『点数表改定のポイント』268頁)を同一用量で1年以上継続して処方している場合に、処方料・処方箋料の減算規定が設けられた。但し、以下のいずれかに該当する医師が行った処方については、向精神薬長期処方に該当しないとされている。

①不安又は不眠に係る適切な研修を修了している。
②精神科薬物療法に係る適切な研修を修了している。
③当該処方の直近1年以内に精神科の医師からの助言を得て行っている。


厚生労働省の事務連絡(本号7面参照)によると、「不安又は不眠に係る適切な研修」については、現時点で日本医師会の生涯教育制度における研修(「日医eラーニング」を含む)において、カリキュラムコード69「不安」またはカリキュラムコード20「不眠」を満たす研修であって、プライマリケアの提供に必要な内容を含むものを2単位以上取得した場合をいうとされている。

「精神科薬物療法に係る適切な研修」については、現時点で日本精神神経学会または日本精神科病院協会が主催する精神科薬物療法に関する研修をいうが、精神科の臨床経験5年以上を有する状態で受講した場合のみ該当するとされている。

なお、一定の休薬期間を設ければ処方期間がリセットされるかどうかは未だ不明である。厚労省から回答が得られ次第、お知らせする。

(『東京保険医新聞』2018年4月15日号PR版掲載)