コロナ禍の開業 協会が支えに 新入会員歓迎懇談会を開催

公開日 2021年12月10日


新入会員を称えながら乾杯した(11月13日、セミナールーム)


 組織部は11月13日、第47回新入会員歓迎懇談会を開催し、新入会員等19人が参加した。

 同懇談会は入会後1年以内の会員を対象に例年2回開催している。前回に引き続き、感染対策に留意し、協会セミナールームで開催した。

 冒頭、石山組織部長が新入会員に対し、「協会はベースに愛が溢れる組織。コロナ禍の開業に不安を抱いておられると思うが、会員を全力でバックアップするので安心して頑張ってほしい」と激励した。

 須田会長が乾杯の発声で、「難しい時代にもかかわらず、開業した先生方からは強い意志が感じられ大変心強い」と新入会員を称え、開会した。

開業・入会のきっかけ語る 先輩医師からアドバイス

 参加した新入会員からは自己紹介を兼ねて悩みや現況について報告があった。

 開業当時は問題なく請求業務や指導にも対応できていたが、新型コロナの臨時的取り扱いをはじめとした複雑化する算定の情報を求めて入会した会員、複数の公立病院で長年勤務医をし、自身の生活や家族のために開業した会員、製薬会社で薬の開発や営業職、管理職として海外駐在した異色の経歴を持つ会員など様々な話題に会場は大いに盛り上がった。

 従業員との理念の共有や退職、職場の人間関係などの悩みについては役員が経験をもとにアドバイスをしたほか、国内の一部企業では試験的に導入されているという外資系企業の雇用方式が新入会員から紹介された。

新規個別指導の体験談も 大切なのはカルテ記載

 新規個別指導については、複数の役員が自身の体験や苦労した先輩医師の例を挙げ、カルテ記載の重要性を説いた。「かつては激しい叱責もあったが、適切な算定と正確なカルテ記載を心掛けていれば心配はない。わからないことは協会に相談してほしい」「開業医は自分がやりたい医療ができる。指導などの不安もあるが、せっかく開業したのだから自信を持って楽しんで診療してほしい」との声に参加者の表情も緩んだ。

 最後に司会の堀理事から「一人ひとりの様々な経験を聞き、自分も勉強になった。もっと先生方のお話が聞きたいので、毎年9月に開催している『ざっくばらんに語る会』などのイベントにもぜひ参加してほしい。またお会いしたいと思える仲間が増えてよかった」と改めて入会を歓迎する挨拶があり閉会した。


自己紹介と共に、開業のきっかけや医業経営の悩み、協会への期待などを語った

(『東京保険医新聞』2021年11月25日号掲載)