1/21(日) 医科歯科医療安全講習会2023

公開日 2023年11月27日

日 時

2024年1月21日(日) 14:30~17:00

会 場

東京保険医協会セミナールーム(東京都新宿区西新宿3-2-7 KDX新宿ビル4F:JR「新宿駅」から徒歩約10分)

全体テーマ:「改定ポジションペーパーの検証 ~医歯薬科学的根拠に基づく骨粗鬆症と薬剤関連顎骨壊死の risk/benefit バランス最適化戦略~」

 = 主なプログラム =  ※ 各ご講演60分、その後、質疑応答・ディスカッションを予定。

▼「ビスホスホネートの有用性と、副作用としての顎骨壊死との関連について」

清末 有宏 氏( 森山記念病院 循環器センター センター長 )
 ビスホスホネートは無機ピロリン酸の類似体であり、化学反応として骨ミネラルの石灰化を抑制することができることは古くから知られていた。1960年代に異所性石灰化の予防に有用である可能性が見出され、その後経口投与で骨吸収抑制効果を示す薬剤の発見に至った。本講演ではビスホスホネートの有用性と、その作用機序的に表裏一体である副作用としての顎骨壊死との関連について論じ、risk/benefit バランスの最適化戦略を練りたい。

▼「薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)の新ポジションペーパーと骨粗鬆症検診普及後の歯科の対応について ~MRONJ根治を目指して~」

関谷 秀樹 氏( 東邦大学 医学部 医学科 口腔外科学研究室 准教授 )
 2023年7月に新しい「薬剤関連顎骨壊死の病態と管理:顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2023」が、発出されました。 近年増加する脆弱性骨折は、高齢者のADLを著しく低下させるため、骨粗鬆症検診を厚生労働省が見直しを行い、2023年7月より強化されまた。その先に見えるものは、ビスフォスフォネート(以下BP)製剤やデノスマブ(以下D-mab)製剤の投与患者増加と、投与中の抜歯増加、ひいては抜歯難民出現が懸念されることです。
 改訂されたポジションペーパーの骨子は、「歯科口腔外科処置の際でも、BPやD-mab製剤を中止しない」、「感染源と思われる歯は、残しておいてもMRONJを発症することがあり、除去が望ましい」、という内容です。われわれ歯科医師が行うべきことは、MRONJ発症可能性のインフォームドコンセントをしっかり行ったうえでの、歯性感染源除去ですが、患者側、歯科医師側の問題から、医師が考えるほどスムースには進まないかもしれません。
 一方で、口腔外科専門医のMRONJ治療積み重ねの成果として、改訂ポジションペーパーにもありますが、「増悪させない」から「根治を目指すことができる」へと、治療目標が変化しました。われわれ、城南MRONJ外来(センター)を有する東邦大学医療センター大森病院口腔外科も、外科手術根治率95%と高率に加療できています。外科治療に持ち込むことができるのは、やはり口腔外科処置後の経過観察とMRONJの早期発見、早期治療です。
 本講演では、改訂ポジションペーパーの解説と当院の治療アプローチと実績、そして、歯科医師の持つべき意識と医科歯科連携の方向性について、述べさせていただきます。

▼ パネルディスカッション・質疑応答

座 長:佐藤 一樹 氏( ハートクリニック 院長 / 東京保険医協会 理事 )

参加費

会員医療機関 無料

定 員

会場 30人、Zoom 500人

申込み

「医科歯科連携研究会」申込みとして(1)会員名・参加者名、(2)医療機関名、(3)電話番号、(4)FAX番号 をご記入のうえ、協会(FAX:03-5339-3449)まで。
メールフォームからもお申し込みを受け付けています。

主 催

東京保険医協会 / 東京歯科保険医協会

問合せ

東京保険医協会 医科歯科連携委員会
TEL:03-5339-3601 / FAX:03-5339-3449

地図

協会セミナールーム