新入会員歓迎懇談会 審査、指導、共済…協会は頼れる存在

公開日 2023年12月11日


新入会員と役員らが、日常診療の話題から協会の活用法にわたり、気がねなく交流した(小田急ホテルセンチュリーサザンタワー)


 

 組織部は11月11日、第51回新入会員歓迎懇談会を新宿・小田急ホテルセンチュリーサザンタワーで開催し、新入会員ら28人が出席した。

協会の上手な活用法を紹介

 組織部では年2回、入会して1年以内の会員を対象に懇談会を開催している。今年で創立60周年を迎えた協会の会員数はまもなく6200人に到達しようとしている。東京は年400~500人の開業数で、新規開業時の入会が最も多い。

 司会は堀浩一朗理事が務め、須田昭夫会長はじめ役員から「日常診療で協会を頼りにしてほしい」と歓迎の意を込めた挨拶があり、協会事業、活用方法について井上博文組織部副部長が紹介した。

 協会が扱う共済制度(傷病に備える休業保障、自在性のある保険医年金、割安な保険料が魅力のグループ生命保険など)や、保険診療や医院経営に欠かせない出版物、安い委託手数料で労働保険の手続き代行を行う労働保険事務組合、多彩なテーマで開催する講習会・研究会について説明し、「月々の会費で優秀なスタッフを雇っていると考えて、ぜひ上手に協会を活用してほしい」とまとめた。

診療への意気込み 協会への思いを語る

 その後、新入会員の参加者が開業の動機、診療の特徴、入会に至った経緯などの自己紹介を行った。

 近年の東京の開業形態、診療科目の変化に伴い、参加者も専門的な診療を行う会員が多くみられた。足を専門にした整形外科、内診やエコー検査を行わない婦人科、皮膚科と精神科を標榜し両方を診る、都心の待合室に児童書を揃え、子どもを診るだけでなく子育てにかかわる家族の相談にも対応するなど、自身の診療に対する意気込みを語った。

 また協会に対して「開業して18年になる。父の代から入会していた。東京保険医新聞や診療研究誌の情報提供は助かっている。最近スタッフ雇用の件で協会に相談して適切な回答をもらった。痒い所に手が届く存在で心強い」「オンライン資格確認や時代の変化に対応できるよう情報収集を目的に入会した」「開業以来毎日のように点数の問合せをしている」「新規指導をきっかけに入会した。親身に相談に乗ってもらい安心して指導を受けられた」「入力ミスのため査定された。高い点数だったので協会に相談し再審査請求のアドバイスをもらい復活した」「不妊治療を専門にしている。昨年不妊治療が保険適用になったため入会し、協会に質問をした」など入会の動機や活動への期待を述べた。

 最後に中村洋一副会長が「診療を続けていると審査・指導などの保険診療、患者対応、雇用対策など様々な悩みも出てくる。多くの仲間がいるので一人で悩まずに気軽に相談してほしい。また診療以外に趣味を持ち充実した人生を送ってほしい」と挨拶して閉会した。

 
 参加者それぞれの特色ある診療形態や、入会のきっかけなどを時間いっぱいまで語り合った

(『東京保険医新聞』2023年11月25日号掲載)