医院の雇用対策を考える【前編】 人手不足「攻め」の採用を

公開日 2024年04月22日

 深刻な人手不足が続いている。2023年の東京都内の有効求人倍率の平均は1・78倍であり、さらに2025年は団塊世代が75歳以上となり、労働力の減少が見込まれている。先の見えない人手不足にどう立ち向かうべきか。

 bloom総合事務所代表の加藤深雪特定社会保険労務士にお話を伺った。

今や医療機関は「選ばれる側」

――医業の人手不足はどれくらい深刻なのでしょうか。

 日商・東商が2023年に行った調査では、人手が「不足している」と回答したのは介護・看護分野で86%。世間一般でも人手は不足していますが、介護・看護業はトップを走っています。

 また、やや古いですが、2017年に人手が充足できない理由を調べたところ、「募集をしても応募がなかった」が最も多く63%で、二番目は「自社が求めていた人材ではなかった」の48%、三番目は「入社したが定着しなかった」の27%でした。トップの「募集をしても応募がなかった」は、そもそも採用する従業員を選ぶ選ばないという段階ですらないので、かなり致命的です。

――採用のスタートラインにすら立てていないというのはショッキングですね。

 人材争奪戦になっているので・・・

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