STOP!患者負担増署名に取り組む

公開日 2017年05月02日

「知ることだけでも意味がある」

成瀬医院 成瀬 清子(協会理事・杉並区)

成瀬先生

 今年度は70歳以上の患者負担限度額(高額療養費制度)や、65歳以上の療養病床の居住費負担の引き上げなど、さまざまな負担増が実施されます。

 さらに今後は、窓口定額負担の上乗せ、湿布薬や漢方薬の保険外しなどの導入が検討されます。このことはマスコミがあまり目を向けていないこともあり、ほとんどの患者さんはご存知ありません。

 署名活動はこれらのことを知っていただくきっかけとなります。しかし、診療中は署名を直接お願いする余裕がなく、また、署名用紙を手渡しすることは、患者さんにとっては時にプレッシャーにもなります。

 その点署名ハガキ入りティッシュは手に取りやすく、回収ボックスに投函すれば他の人の目に触れることがないため、患者さんに自由に協力していただけるところが気に入っています。

 もちろん皆さんが署名してくださるわけではありませんが、知っていただくことだけでも意味があると思っています。

 患者署名ハガキに寄せられた一言には患者さんの思いが詰まっています。今後も署名活動を通じて患者負担増計画の中止を訴えていきたいです。

(『東京保険医新聞』2017年4月25日号掲載)