保険医の生活と権利を守る東京保険医協会

労務セミナー 具体的な事例から「雇用」を学ぶ

公開日 2017年08月25日

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サルビア会・就労環境部は7月5日に特定社会保険労務士の石関裕子氏を講師に招き、労務セミナー「女性スタッフを雇用する上で気をつけること」を開催し、39人が参加した。

石関氏は、毎年の労働相談件数は労働人口の40分の1にあたる約100万件で、つまり10人規模の診療所も、4年に1度は労働トラブルに遭遇する可能性があり、事前の対策が必要であると述べた。

権利意識が強く、何でもネットで検索するのが最近の被雇用者の傾向であり、解雇されるのを待ち構えている人さえいる。知識を蓄えた被雇用者に対し、法令を遵守しつつも雇用主の都合にかなうよう交渉する余地はあるとして、育児休業の申出があった場合や、不要な残業をするスタッフへの具体的な対応例を示した。

また、有給休暇付与や採用に悩む雇用主が多いことから、ポイントを絞って解説。パートタイム職員への有給休暇の比例付与日数の計算根拠や、お盆や年末年始に有給休暇を取得してもらうための計画的付与の協定書を示した。

面接の基礎知識では、採用を見合わせた方がいい場合のチェックポイントとして、「履歴書が使い回し」「転職歴が多い」「面接に遅刻した」等を挙げ、注意を促した。最後に、運転免許証からも人柄が判ると、更新日、来署時間や紛失回数の見方等を紹介し、判断のポイントを指摘した。

参加者からは「雇用主の立場に立った社労士の話が聞けてよかった」「ますます勉強が必要だと感じた」等の感想が寄せられた。

(『東京保険医新聞』2017年8月25日号掲載)