足立支部例会 新点数Q&A 具体的な算定方法を解説

公開日 2022年06月23日

 足立支部は5月26日、支部例会を北千住駅前シアター千住で開催し、会員・スタッフら25人が参加した。

 今回は、4月から運用が始まった改定点数について、協会に問い合わせが多く寄せられる項目を中心に事務局が話題提供した。新設された外来感染対策向上加算等は算定要件が複雑で、なかでもサーベイランス強化加算については3月31日に、突然事務連絡が発出され1カ月の実績が必要とされるなど、今次改定における厚労省の対応のずさんさが目に余った。

 リフィル処方箋が導入されたが、あくまでも医師が医学的に可能と判断した場合に認められるものであり、義務ではない。「患者の病態を把握できなくなるため、導入は考えていない」との声が寄せられ、アレルゲン免疫療法で長期にわたって定期通院している患者を除き、導入している医療機関はなかった。

 また、5月25日に厚労省社会保障審議会の医療保険部会が、2023年度からマイナンバーカードを使用したオンライン資格確認システムの導入を義務化する方針を示した。これに伴って、今次診療報酬改定で新設された電子的保健医療情報活用加算の見直しも検討されるとのことだが、さらなる現場の混乱が懸念される。

 参加者からは「オンライン資格確認のためには、一定程度のシステム改修が必要で、それらの負担を医療機関が負うのは納得がいかない」「すべての医療機関が対応できるとは到底思えない」といった意見が出た。

 

(『東京保険医新聞』2022年6月15日号掲載)