【寄稿】戦前の日本に戻してはいけない

公開日 2015年09月15日

鶴田 幸男

東京保険医協会 副会長

8月30日、戦争法案に反対する国会包囲行動に参加し、「戦争NO! 9条守れ!」のサンバイザーをかぶり、プラカードを持って、シュプレヒコールをしました。とにかく、大変な数の人々で、赤ん坊を抱いた母親、小学生、主婦、若者、非常に高齢の方々など、世代を超えての参加があり、びっくりするほどの押し合いへしあい状態でした。

雨も降りましたが、抗議行動は皆の熱気であふれていました。封鎖されていた国会前の道路がついに開放されて、一番前まで行きましたが異常なほどの過剰警備でした。海外でもこの様子が大きく報道されました。

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翻って、日本のテレビや新聞は、いつもよりは取り上げていましたが、日本のメディアはこの国民の変化と事実をもっと報道すべきです。

安倍首相は、アメリカの戦争を支援し、世界中で米軍とともに戦争をしようとしています。「燃料、弾薬、果ては核兵器も輸送や支援できる」「後方支援していて戦場になったら即撤退する」等、子どもでも無理と分かることを言っています。外国にまで行って戦争する兵力を持っているなら日本にある米軍基地をなくしましょう。

戦後70年間、平和憲法のおかげで日本は戦争をせずにすみました。しかし、安倍政権は、国民に情報を隠して戦争に突き進んだ歴史を反省するどころか、日本を再び誤った道に導こうとしています。このことが許せないので、私は戦争法案に断固反対します。

(『東京保険医新聞』2015年9月15日号掲載)