BP製剤 医科・歯科で意見交換――医療安全講習会に177人参加

公開日 2015年03月25日

協会研究部は、3月8日、東京歯科協会と共催で医科歯科医療安全講習会を開催し、医科・歯科合わせて177人が参加した。本講習会は、医療安全講習会のひとつと位置づけているため、当日は全参加者に受講証明書を発行した。

講習会テーマは、ビスフォスホネート製剤(以下、BP製剤)。歯科、内科、整形外科、産婦人科から講演があり、ディスカッションが行われた。

拝殿清名会長の挨拶の後、歯科からは、坂本春生先生(東海大学医学部付属八王子病院口腔外科教授)よりBP製剤に関連する顎骨壊死と臨床における問題点を指摘した。

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内科からは、小川純人先生(東京大学大学院医学系研究科加齢医学講座准教授)より、内科における骨粗鬆症治療とBP製剤について触れられた。

整形外科からは、川口浩先生(地域医療機能推進機構東京新宿メディカルセンター脊椎脊髄センター長)より、BP製剤の有害事象である顎骨壊死および非定型大腿骨転子下・骨幹部骨折などについて話があった。

最後に、産婦人科からは、太田博明先生(国際医療福祉大学臨床医学研究センター教授)より、日本女性医学学会における骨粗鬆症診療の現状についてアンケート調査を元に報告を行った。

討論の中では、BP製剤を使用するリスクとベネフィットをどのように考えるか、骨粗鬆症患者でBP製剤を処方する患者に対していかに医科と歯科との連携をとっていくか、などが話題になった。

最後に歯科協会の松島良次会長より閉会の挨拶があり、盛会のうちに終了した。

終了後のアンケートでは、「BP製剤について医科と歯科の討論をはじめて聞き、とても勉強になった」「口腔ケアが大切なことを知った」「歯科診療に携わる者として、医科の立場からのBP製剤の必要性、重要性を知ることができた」などの声や、歯科医師が抱く顎骨壊死への不安を軽減する方法等を提案する意見、さらには「医科歯科連携を推進するこうした企画を再び行って欲しい」との要望など多数寄せられた。

(『東京保険医新聞』2015年3月25日号掲載)