保険医の生活と権利を守る東京保険医協会

第2回 アスベスト研究会 判定のポイントを実習形式で解説

公開日 2013年04月05日

アスベスト症例を早期に発見し、確定診断及び早期治療、労災認定に結び付けていくことを目指して、公害環境対策部は2月25日、東京土建国民健康保険組合の協力により、今年度第2回目のアスベスト研究会を協会セミナールームで開催した。テーマは「アスベスト肺の読影―臨床診断から労災申請書類の作成まで」。当日は、赤羽根巌公害環境対策部長、竹﨑三立副会長、森本玄始理事、竹山惣一監事ら11人が参加した。

講師は前回に続いて、しばぞの診療所の海老原勇先生。肺がん及び石綿肺等じん肺所見のある胸部X-Pの見方を標準写真等を示して解説し、「建設関係の職業の方は雑多な粉じんを吸入していてX線写真も単純ではない。今後はアスベスト肺に限らず、結晶質シリカの濃度が低く粒状影の小さい『その他の粉じん』によるじん肺が多くなる」と予測した。

第2回 アスベスト研究会 判定のポイントを実習形式で解説画像

また、労災申請書類の「様式第3号 じん肺健康診断結果証明書」の「X線写真の検査」欄に記載する「0/-」から「3/+」までの「小陰影の区分」及び第1型から第4型までの判定の仕方を、標準写真の読影と関連させ実習形式で解説。第1型にも達しない軽いランクであっても「プラークがあるだけで肺がんの発症リスクは2倍以上になる。できれば1年ではなく半年に一度の受診が望ましい」と語った。

参加者には、厚生労働省作成の「じん肺標準エックス線写真集」を収録したDVDが配付された。

(『東京保険医新聞』2013年4月5日号掲載)