診療報酬のプラス改定の実現のためにご尽力をお願い致します

公開日 2015年12月09日

2015年12月9日
東京保険医協会
会長 拝殿 清名

 

 貴職におかれましては、日夜国政の重責を果たされていますことに心より敬意を表します。

 私ども東京保険医協会は、東京都内の医科保険医約5,400人で構成し、患者・国民の命と健康、国民皆保険制度を守るために活動している団体です。

 2016年度の診療報酬改定に向けて議論が進むなか、11月24日に公表された財務省・財政制度等審議会の「平成28年度予算の編成等に関する建議」では、2016年度実施の診療報酬改定について、「診療報酬本体のマイナス改定」が提言されています。改定の内容についても、湿布薬(第1世代及び第2世代)やうがい薬やビタミン剤を目的や方法にかかわらず保険給付から外すことや7対1入院基本料の要件をより厳しくするなど、患者さんに保険で必要な医療を提供することが難しくなる内容が検討されています。

 そもそも診療報酬は、国民・患者の医療の質を担保するものです。過去に連続して診療報酬が引き下げられた結果、医師・看護師不足や入院難民など、深刻な「医療崩壊」が引き起こされ、いまだに回復していません。必要な医療を公的医療保険で提供するためには、診療報酬の引き上げが必要です。

 誰もが安心して、いつでも、どこでも、医療を受けられるよう下記事項の実現のためにご尽力をお願い致します。

一、国民に安心、安全で、かつ必要な医療を提供するため、基本診療料を中心とする診療報酬の大幅な引き上げを求めます。

以上

診療報酬のプラス改定の実現のためにご尽力をお願い致します[PDF:106KB]