【理事会声明】オスプレイが日本の空で飛行しないことを求めます

公開日 2018年10月16日

2018年10月13日

【理事会声明】オスプレイが日本の空で飛行しないことを求めます

東京保険医協会 第7回理事会

米空軍の垂直離着陸輸送機オスプレイは、沖縄県民の強い反対にもかかわらず、沖縄県・普天間基地に2012年10月にまず12機、次いで13年9月に12機が追加配備され、24機が現在まで運用されてきました。配備されたオスプレイは垂直離着陸のみならず、都市部での建物や送電線を避けて飛行することを想定した高度40m前後の低空飛行など米本国では実施されていないような危険極まりない訓練を行ってきました。その結果、2016年12月には沖縄県名護市でMV22オスプレイが不時着水し大破したのをはじめ、沖縄県はもとより国内外で墜落事故や緊急着陸などが続いています。

基地周辺での危険極まりない訓練は周辺自治体にも事前の情報提供がないまま実施されるため住民からは不安の声があがっており、全国知事会は2018年8月14日、「米軍基地負担に関する提言」を全会一致で採択しました。提言では、「米軍基地の存在が、航空機騒音、米軍人等による事件・事故、環境問題等により、基地周辺住民の安全安心を脅かし、基地所在自治体に過大な負担を強いている側面がある」とし、「米軍機による低空飛行訓練等については訓練ルートや訓練が行われる時期について速やかな事前情報提供を必ず行い、関係自治体や地域住民の不安を払拭した上で実施されるよう、十分な配慮を行うこと」を求めています。

10月1日には東京都・横田基地に米空軍の特殊作戦型であるCV22オスプレイ5機が正式に配備されました。今後さらに数を増やし、2024年頃までに計10機(要員450人)が配備されます(防衛省発表)。CV22の訓練空域は東京都のみならず、横田基地の管制空域である関東甲信越一円や、静岡県、青森県、山口県など日本全国の空にわたります。これまで沖縄県民が6年にわたり不当に被ってきた騒音被害や墜落事故の危険などが、今後は国民すべてのいのちと安全、平穏な市民生活を脅かすことになるのは必然です。

私たちはこれまで、この危険性の高いオスプレイを沖縄の基地へ配備することに反対してきました。国民のいのちと健康を守る医療者として、沖縄内外の基地へのオスプレイ配備撤回とオスプレイが日本の空で飛行しないことを、ここに強く要望します。

以上

181013【理事会声明】オスプレイが日本の空で飛行しないことを求めます[PDF:141KB]

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