公開日 2019年05月31日
杉並支部は3月26日、旭鮨(荻窪駅ルミネ5階)で支部総会を開催し、会員ら11人が参加した。
総会議事を承認するとともに、竹﨑三立協会監事が、「協会相談事例から学ぶ、トラブル対処法」をテーマに話題提供した。
亡くなった患者に財産を分配する能力があったのかどうか―遺産相続を巡って、カルテ開示を遺族や弁護士から求められることもある。
竹﨑監事は、法律上、死者の情報は個人情報に当たらないものの、相続でもめる場合はカルテの開示を断ってもよいこと、開示する場合は遺族全員の合意を求めること、などを自らの経験を交えながら解説した。
患者とのトラブルは多岐にわたり、「日にちを遡って診断書を要求された」「負担金を払わない」「ネットで悪口をふりまかれた」「専門ではない領域の治療を執拗に求められた」など、参加者は経験した事例を出しあい、対応の失敗談や成功例を意見交換した。
新規指導を含めた個別指導対策、大型連休への対応やベンゾ剤の減算、がん検診での見落とし問題についても話題は広がった。
(『東京保険医新聞』2019年4月25日号掲載)