公開日 2019年06月14日
北支部は5月27日、北とぴあ会議室で支部例会を開催し、会員医師およびスタッフら15人が参加した。
会員状況や情勢の報告の後、「審査・指導の最新情報と対策」として、審査指導対策部担当の事務局員から話題提供を行った。
2019年度の集団的個別指導は5月30日に一斉に行われ、11月と1月に予備日が用意されている。対象の医療機関には1月程前に通知が送られている。
内容は集団で受講する講習会形式だが、無断欠席すると個別指導につながるので注意が必要だ。
個別指導の選定理由としては、都内では情報提供によるものが多い。近年は「再指導」の件数が増えている。カルテの取り扱いや初再診料、医学管理など指摘されやすい項目についても説明された。
その後、診療情報提供料の認知症患者紹介加算・精神科医連携加算などの医学管理料や、検体検査、生体検査などの減点相談が多い点数について、実際に協会で相談を受けた事例を紹介しながら解説した。
会場からは「カルテの様式に『労務不能意見欄』が今までなかった(注:紙カルテでは、同欄が入っていない書式が一部出回っている)」「レセプトの記載ルールは『医学』ではないと感じた」「漢方薬を処方する場合の病名の付け方が難しい」「ベンゾジアゼピン系薬剤を減らすように心がけているが、患者によってはこの薬でないと効かないという人もいて、思うようにいかない」など、日常の診療に関する疑問や経験が出され、活発な意見交換が行われた。
(『東京保険医新聞』2019年6月5日号掲載)