足立支部例会を開催―個別指導の実際と対策を学ぶ、電子カルテならではの悩みも

公開日 2019年08月29日


 足立支部は7月31日、北千住マルイ内会議室で足立支部例会を開催し、会員・従業員17人が参加した。当日は、「最新2019年度の指導対策」と題し、協会が厚生局東京事務所への開示請求で入手した最新資料をもとに、事務局から情報提供した。

 個別指導には、カルテを持参して指導を受ける形式と、講習会を聴講するスクール形式(カルテ持参なし)の2種類がある。前者は新規開業の医療機関を対象とした「新規個別指導」や、患者等からの情報提供を受けて実施する「個別指導」がある。後者は、すべての医療機関を対象に各診療科別で“高点数”に該当した病院・診療所を選定する「集団的個別指導」などがあり、東京では実際は集団指導としての運用となっている。

 参加者からの質疑応答では「集団的個別指導で、高点数と言っても医療機関ごとに院外処方と院内処方で異なるが、どのように選定されているのか」、「新規個別指導で、移転や法人化をした場合に再度指導に呼ばれるのか」などの質問が出された。
 さらに電子カルテを使用している医療機関からは、「個別指導への対策として検査記録の保存・整理の仕方はどのようにすれば良いか」や「必ず医師・スタッフごとにIDを設け、パスワードを2カ月ごとに変更しなければならないのか」など、電子カルテならではの質問も出た。
 
 最後に渡邊亨支部長が「協会では難解なレセプト請求に関する講習会や、指導対策の一環で模擬指導講習会を開催しているので、ぜひ対策の一助としてほしい」と挨拶し、閉会した。

 

【写真】足立支部例会

(『東京保険医新聞』2019年8月25日号掲載)