公開日 2019年12月16日
江東支部は10月30日、江東区産業会館で支部例会を開催し、会員、スタッフら12人が参加した。
「突然降りかかる人生崩壊のリスクに備える」と題し、講師の永田祐一氏(エフィシェント合同会社代表)が、医療機関で生じうる様々なトラブル対策を「ヒト」と「カネ」の観点から解説した。
永田氏は、まず「ヒト」の観点から、医師・スタッフ・患者の関係の重要性を強調した。良好な関係を築けないことがインターネットやSNS等での低評価に繋がり、悪循環に陥ってしまう。院内掲示等を利用し、どのような医療機関を目指すのか、医師自身の方針をスタッフ・患者と共有することが大切だと述べた。
「カネ」の観点からは、「医業経営に必要な支出なのか」を考えることが重要だとして、安易な給与の値上げは問題解決の方法としては不適切であることなどを指摘した。また、万が一に備えた共済制度の加入も有効であると述べた。
その後、10月実施の診療報酬改定や、4月からの有休取得義務化について、事務局が話題提供した。
参加者からは「ベテラン職員とどのように関係を築けばよいか、どのように考えを伝えればよいかが分かった」「これからはインターネットでの評価にも目を向けたい」「有休の取り扱いについて確認できてよかった」等の感想が出された。
(『東京保険医新聞』2019年12月5・15日合併号掲載)