杉並支部例会を開催―個別指導、高点数による選定は 東京1件

公開日 2019年12月27日

 杉並支部は11月14日、荻窪駅北口タウンセブンビル8階で東京における査定・減点、個別指導の最新情報をテーマに支部例会を開催し、23人が参加した。

 昨年実施された個別指導の選定理由を見ると、患者や審査機関からの情報提供は45件、前回の指導で再指導とされた医療機関が54件。一方、高点数による選定は1件のみであった。医療費抑制を目的とする査定・減点、指導・監査は医療機関を脅かすとともに、患者が受ける医療の質と量の低下を引き起こしかねない。加藤章支部長は、必要な医療を患者に提供するためにも「萎縮せず、必要な点数は正々堂々と請求していこう」と呼びかけた。

 一方、査定・減点で、何よりも狙われるのは初・再診料だ。初診の算定は病名の転帰によって判断されるため、前回の受診からいくら時間が経っていても転帰がなければ再診となる。

 また、公的健診や定期接種時に異常を疑い診察した場合、それらの費用には初診料分がすでに組み込まれているとの理由で、算定した初診料が認められないケースも目立つ。

 当日は、協会に寄せられる相談事例から、算定要件が複雑な医学管理料や多岐にわたる検査料の算定など、査定・減点されやすい点数を中心に事務局が解説し、算定漏れのない請求方法を学んだ。

 

【写真】杉並支部例会

 

(『東京保険医新聞』2019年12月25日号掲載)