韓国から協会へPPE寄贈

公開日 2020年07月01日

東京都医師会長を表敬訪問
コロナ対応で意見交換

 協会は5月14日、尾﨑治夫東京都医師会長を表敬訪問した。協会からは須田昭夫会長のほか申偉秀理事、佐藤一樹理事が同席した。

 当日は須田昭夫会長の就任挨拶に加え、新型コロナウイルス感染症拡大への対応等について意見交換を行い、①PCR検査実施や都内の診療体制の実状に係る情報交換、②都医が取り組む診療パス構築への賛同と協力の申し出や③協会がこの間国や東京都に対して発表した要望等を紹介した。

 特に駐日韓国企業連合会を通じて韓国から協会に寄贈された、個人防護具(PPE)1000着を都医に寄付することの申し出については、尾﨑都医会長から「非常にありがたい」と快諾を得た。個人防護服は今後、現在都医が呼びかけ、地区医師会や各自治体が協力して設置を進める「PCR検査センター」へ割り振ることを含め有効に活用される予定だ。

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左から、佐藤理事、須田会長、尾﨑東京都医師会長、申理事(5月14日、東京都医師会館)

記者会見で感謝状を授与
医療体制についても報告

 5月15日、協会は厚労省内で記者会見を行った。駐日韓国企業連合会から協会へ個人防護具(PPE)1000着の贈呈を受けた経緯や活用方法について報告し、PPE贈呈の企画に携わったイーコーポレーションドットジェーピー(株)代表取締役社長の廉宗淳氏、イノルールズAI(株)亀本伸幸営業本部長、韓国企業連合会朴龍奎副会長からPPEの贈呈式および当協会からの感謝状授与式を行った。

 その他、協会が東京におけるPCR体制とかかりつけ医から検査、宿泊療養、入院治療までの診療パスの確立を要望してきた経緯を解説し、PCR検査の地域・医療現場での現状、今後の方向性等について報告・提案した。記者からはPCRセンターや保健所との連絡体制、現場の困難事例などについて質問が出た。

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駐日韓国企業連合会関係者の廉宗淳氏、朴龍奎氏、亀本伸幸氏からPPEの贈呈が行われ、協会から感謝状を授与した(5月15日、厚生労働記者会)

(『東京保険医新聞』2020年5月25日号掲載)