[支部総会]江東 コロナワクチンとオンライン資格確認 診療所での対応を解説

公開日 2021年06月12日

 江東支部は5月13日、支部総会をオンラインを併用し、開催した。会員・従業員等13人が参加した。

 今回は、「新型コロナワクチンとオンライン資格確認︱医療機関でどう対応するか」をテーマに、政府が要請している新型コロナワクチン接種を行う場合の注意点とオンライン資格確認の問題点等について申偉秀理事と吉田章副会長が話題提供した。

 新型コロナワクチン接種については現在使われている製剤がどのようなものであるのか、副反応・アナフィラキシーショックが起きた際の対応を紹介した。

 オンラインでの保険資格確認については、マイナンバーカードを用いた資格確認の仕組みを解説した。インターネットを介した確認の方法では、いくら管理者に守秘義務を求めても、外部からの不正アクセスの危険性はなくならない点等が問題点として指摘された。試験運用された時には、システムの不備が多数発生したことは記憶に新しい。今の日本の能力では危険性しかないと強調した。

 参加者からは「アナフィラキシーショックが起きた場合は報告することになっているが、何を基準に報告するかが明確ではなく、医療機関により判断がまちまちになるのではないか」「もしオンライン資格確認で情報漏洩した場合の責任はだれがとることになるのか」「新型コロナワクチンは妊婦が接種して大丈夫なのか」等の質問や意見があり、それぞれ「情報漏洩は今のところ責任の所在が定められていないため医療機関の責任にされるのではないか」「妊婦に関しては学会が見解を出している」との情報が交換された。
 

 

(『東京保険医新聞』2021年6月5日号掲載)