杉並支部 本格化するワクチン接種 混乱する情報

公開日 2021年07月20日

 杉並支部は6月24日、杉並区医師会館で支部総会を開催し、会員ら13人が参加した。

 前半は事務局から「新型コロナウイルス感染症の日常診療・ワクチン接種における留意点」「感染拡大防止・医療体制確保補助金の最新情報」「マイナンバーと保険証一体化」について話題提供した。実施が延期されたマイナンバー顔認証システムのこれまでの経緯や問題点を整理し、今年度4月から9月までの費用が対象となる「令和3年度医療提供体制確保支援補助金」、65歳以上への新型コロナワクチン接種について支援金が出る「東京都新型コロナウイルスワクチン接種促進支援事業」の概要および留意点などについて解説した。

 後半は新型コロナウイルスワクチン接種について参加者間で意見交換した。12歳以上の特に若い世代の接種について「若い世代は副反応が強く、海外でもそれほど打っていない年代なので前例が少なく心配だ」「親が打たせたいというだけで未成年者に打っていいものか悩んでいる」「独自の予約システムを構築したので、20歳未満は受け付けないことにした」など、情報が制約される中、それぞれの医療機関での対応方針について意見が出た。

 また「区のシステムだと個人情報保護を理由に予約者の住所・氏名・連絡先などの情報が一切分からず、予約に来なかった時どう対応すればいいか心配だ」「どういう場合であれば区外の人でも接種対象に該当するのか分かりづらい」など、混乱する情報や接種システムに対する不安、疑問の声が続いた。

 他にも副反応の年代差や、大規模接種会場の状況など、情報交換は多岐にわたった。

(『東京保険医新聞』2021年7月15日号掲載)