[支部地区だより]葛飾・初のZoom併用開催 コロナワクチンなど意見交換

公開日 2021年10月12日

 葛飾支部は7月16日、支部総会を開催し、Zoomで6人、協会事務所で4人の計10人が参加した。

 はじめに石垣宏支部長が「コロナ禍で延期が続き2020年度の支部総会をようやく本日開催できた。皆さんと意見交換し診療に役立てたい」と挨拶した。

 現在、新型コロナワクチン接種が進められている。佐藤一樹理事が、接種部位の判別方法や接種時の留意点など、事例を交えて解説した。佐藤理事は、ワクチン接種前の休薬・退薬、飲食抜きによる発作的な血圧上昇、血管迷走神経反射のより強い発現など、ワクチン接種をおこなっている中で実感していることを指摘した。

 接種体制については、「診療時間内の空いた時間や休診日を利用して接種している」「予約や問合せの電話が鳴りやまずスタッフが対応に追われている」「基礎疾患を有する64歳以下の患者に対する接種が多く、都の協力金の支給を受けられない。対応に四苦八苦している医療機関の対価としては不十分だ」との声が出た。

 また、保険証のオンライン資格確認システムは、導入準備の遅れやデータ不備等により10月まで本格運用開始を延期していた。厚労省はこれらが解消されたとして、7月から「集中導入期間」と位置付けているる。オンライン資格等確認は情報漏えいのリスクを孕んでいるだけでなく、機器での読み取りエラーが起こった場合は被保険者証での確認が必要であるなど、課題も多い。

 参加者からは「情報漏えいのリスクがあるため、今のところ運用は考えていない」「レセコン改修に追加費用がかかる場合があるので注意が必要だ」など活発に意見を交換した。

(『東京保険医新聞』2021年9月5日号掲載)