中野支部総会 諮問案を元に意見交換 コロナ下での現状を共有

公開日 2022年04月15日

 中野支部は2月18日、中野サンプラザで総会を行い12人が参加した。

 冒頭に総会議事として役員改選を行い、2021年4月に就任した山口隆支部長が再選し、副支部長に髙梨栄会員が新たに選出された。髙梨副支部長は「協会の課題である若い世代の役員登用は当支部も同じだ。次の世代につなぐ意味でも支部活動の活性化に貢献したい」と述べた。

 続いて事務局から2月9日に発表された2022年度診療報酬改定の諮問案答申を元にポイントを説明し、参加者同士で意見交換した。検査料の経皮的動脈血酸素飽和度測定(1日につき)が30点から35点に引き上げられたことについて、疾患によっては必須になる日常的な測定の度に算定すべきか疑問の声が上がり、内科を標榜する参加者同士で意見が交わされた。

 また、オンライン資格確認に関連する「電子的保健医療情報活用加算」について、カードリーダー導入済みの参加者からは、マイナンバーカードを持参した患者は今のところ1名しかいないとの報告があった。他にも日常診療について意見交換が行われ、日々変わる新型コロナ算定の臨時的取扱い、オミクロン株の流行から発熱外来を始めた医療機関が対応に苦慮している現状や、コロナ検査結果の入力業務が深夜におよび負担となっていること等の発言が出た。

 その後、中村副会長が同日に差し戻し判決が出た乳腺外科医裁判の報告、署名協力の訴え、知っトクパンフの活用方法を紹介した。

 最後に山口支部長から、「協会の活動が医師の力になっている事例を知り、入会していて良かったと改めて思う。支部活動もその一つだ。多忙な中ではあるが、より活性化し、支部の結束を深めていきたい」と述べ、閉会した。

 

(『東京保険医新聞』2022年3月15日号掲載)