公開日 2022年04月15日
城南支部は２月25日、ＴＫＰスター会議室大森で総会を開催し、会員15人が参加した。
権守光夫支部長が挨拶し、総会議事として２０２１年度の支部会員状況、活動報告、２０２２年度活動計画および支部役員の提案があり、承認された。支部役員は全員が再任となった。
次に、事務局から「２０２２年度診療報酬改定最新情報」をテーマに話題提供した。今次改定では初・再診料の点数は据え置かれたが、「外来感染対策向上加算」「連携強化加算」「サーベイランス強化加算」といった感染対策関連の加算が複数新設される。しかし、外来感染対策向上加算は算定要件が非常に多い一方で、患者１人につき月１回６点しか算定できない。同じく新設の「電子的保健医療情報活用加算」はマイナンバーカードによる保険資格確認を行った場合に算定できるもので、普及の進まないマイナンバーカードの促進のため新設された点数だが、患者負担に跳ね返るため逆効果ではないかとの見方もある。
今回新たに導入されたリフィル処方箋は、一般診療所には点数算定上の影響は無いものと見られる。しかし、患者からリフィル処方箋での処方を求められた時の対応が課題となる。これまで充分な議論なく今次改定での導入が決まったため、「突然このような仕組みが導入されたことに驚きを隠せない」「一般診療所にとっては良いことは一つもない」といった意見が出た。
続いて、事務局から都立・公社病院の地方独立行政法人化の中止を求める請願署名と75歳以上２割負担化の中止を求める署名の訴えを行った。
最後に、権守支部長から「このコロナ禍で、城南地区においては公社荏原病院が大きな役割を果たした。独法化は大事な問題なので、皆様のご協力をぜひお願いしたい」と改めて訴えがあり、閉会した。
（『東京保険医新聞』2022年3月15日号掲載）
