[支部地区だより]中央 リフィル処方箋に不安の声 診療報酬答申案を検討

公開日 2022年04月15日

 中央支部は3月9日、日本教育会館で総会を開催し、会員・スタッフら40人が参加した。COVID︱19対策のため十分な距離をとり、窓を開けての換気、アルコール消毒等の感染対策を徹底した。

 はじめに、米田衆介支部長から開会挨拶し、続いて総会議事として2022年度~2023年度の支部活動計画を承認し、支部長を始めとする支部役員の選出を行った。中央支部では会員増加のため新任の評議員・予備評議員が選出された。

 話題提供では、厚労省から2月に出された答申案を元に「2022年度診療報酬改定の最新情報」として事務局から新点数の概要を説明した。新設の加算である「外来感染対策向上加算」は医療機関に求める負担が大きいわりに算定できる点数が低く設定されている。また、新たに導入されるリフィル処方箋は点数上ほとんどの診療所に影響がなく、義務化もされていないが、処方箋の様式変更があるため患者等からの問い合わせが寄せられる可能性があること等、注意点に触れた。その他、一部医学管理料やリハビリ等に新たに導入されるデータ提出加算や、精神科の点数の変更点等について解説した。

 質疑応答では、「リフィル処方はやりたくないが、今後減算等の影響は本当に無いか」「在宅支援診で機能強化加算を算定しているが、今回施設基準が強化されて算定ができなくなるかもしれない。続けていけるか不安だ」など算定要件の厳格化が目立つ改定内容に不安の声が多く出た。最後に、支部長から閉会の挨拶があり、閉会した。

(『東京保険医新聞』2022年4月5日号掲載)