北支部例会 リフィル処方やコロナワクチン 医療情勢について意見交換

公開日 2022年06月11日

 北支部は5月24日、例会をオンライン開催し、会員・スタッフを含めて6人が出席した。会員状況と情勢報告の後、「新点数Q&A」をテーマに、審査指導対策部担当事務局が情報提供を行った。

 基本診療料への加算として新設された、外来感染対策向上加算・連携強化加算・サーベイランス強化加算の算定要件や届出の方法をはじめ、点数体系が一新されたオンライン診療、リフィル処方等について解説した。電子的保健医療情報活用加算については、廃止を含めた見直しを政府が検討していることを紹介した。その他、当日の出席者の標榜科や診療実態に沿って、改定項目と疑義解釈について解説した。

 参加者からは、「患者の体調は季節や気候で変化するのが普通で、毎回の診察で容体を確認しながら処方内容を調整するのが原則だ。リフィル処方を行う意味があるのか疑問だ」「マイナンバーカードを保険証として使わせること自体に反対だ。高齢化が進む中、患者にカードを持たせるのはナンセンスだ」等の発言があった。

 その他、医療情勢に関して、「4回目の新型コロナワクチン接種の対象者に医療従事者は含まれていないが、一方でモデルナワクチンの廃棄が行われようとしている。医療従事者の中で希望者が接種できる仕組みはつくれないのか」「オミクロン株は軽症だと言われているが、長引く痛みや倦怠感、鬱、不眠などの後遺症を訴える患者が増えており、寝たきりになったり、自殺等の深刻な事態も起こっている。特に回復直後に頑張りすぎると後遺症が出ることが多いようだ。国としても対策が必要だ」等の意見が出た。

 最後に草間泰成支部長が「今年も例会を中心に活動を続けていく。先生方におかれては、今一度感染予防に留意して診療を続けていただきたい」と挨拶し閉会した。

(『東京保険医新聞』2022年6月5日号掲載)