江東支部例会 新たに出された訂正通知 個別指導の現状を解説

公開日 2022年07月22日

 江東支部は6月16日、例会を開催し、会員・従業員等17人が参加した。今回は、「2022年度改定後の診療報酬請求と再開された個別指導対策」をテーマに事務局が話題提供を行った。

 診療報酬請求では、様々な点数で請求コードが追加・変更された。新設された管理料も他医療機関と連携することが想定された点数が多く、純粋な増点にはなりにくい現状があると解説した。また今次改定は既に2回の通知訂正が行われているが、遡って施行される恐れがあることも伝えた。

 個別指導の実態については、2020年度以降コロナ流行の影響でストップしていた指導が再開された。厚生局は指導を迅速に実施するとしているが、新規指導はおおよそ2年半前に開業した医療機関から実施している。個別指導に至っては、古い案件を優先せざるを得ず、新規対象は実施される予定が今のところないことが判明した。その他、個別指導の開示請求資料を基に、指摘事項の傾向を確認した。

 参加者からは、「レセプト記載がさらに増え、請求事務が非常に煩雑でわからないことが多い。今後はすぐに協会に問い合わせをするようにしたい」「指導に対して心構えができた。日頃から気をつけてカルテを記載しようと思う」「数カ月前に開業したばかりで新規個別指導の対策はしっかりしたいと考えていた。通知が来たら、協会の事前相談を必ず利用するつもりだ」等の感想が出された。その他にも協会の共済制度、後期高齢者の窓口負担増について、意見が交換された。

(『東京保険医新聞』2022年7月5日号掲載)