板豊支部例会 オンライン資格確認 急いで導入する必要はあるのか 

公開日 2022年10月31日

 板橋豊島支部は、9月15日例会を開催した。今回は、協会に問い合わせが多い内容を中心に、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う診療報酬の特例等の情報、オンライン資格確認システム導入義務化の動向を中心に意見交換を行ったが、例会直前に「ウィズコロナ政策」に基づき、政府が9月26日から感染者全数把握の方針を見直す発表を行った。急遽、これらの内容も踏まえ、資料に基づき検討した。

 オンライン資格確認システムの導入義務化については、会員のなかで不安や怒りの声が挙がっているが、例会のなかでもカードリーダーの登録申請を急いだ方がよいのか悩んでいるとの声が出された。

 業者からは何度も「補助金が出る」「義務化された」と相当数の勧誘があることから、技術的な知識がない中で、必要以上の経費が嵩むことを心配する相談は後を絶たない。3月末までに稼働することが求められている上に、「療養担当規則」改定の際に中医協で付帯された意見では、12月末段階での状況を踏まえ必要に応じ対策を講じるなどとされている。参加者からは「検討の余地がある医療機関では、ぎりぎりまで様子見を続けても良いのでは」、との意見も出された。

 今回も前回に引き続きWeb会議の方法を採用し、参加は13人であった。最後に徐健泰支部長は、開催方法も含め、今後も支部会員の忌憚のない意見交換ができるようにしていきたいと協力を訴えた。

(『東京保険医新聞』2022年10月15日号掲載)