中野支部例会 補聴器の助成制度やオン資 電子処方箋について意見交換

公開日 2023年02月08日

 中野支部は11月25日、例会を行い、会員・スタッフあわせて6人が参加した。約3年ぶりに飲食を伴うかたちで開催し、感染対策に留意した店内で意見交換を行った。山口支部長の開会挨拶のあと、中野・杉並健康友の会から補聴器購入費助成を求める署名の協力依頼があった。23区内では15自治体で補聴器購入に助成制度があるが中野区にはなく、中村副会長は、「協会では全都で助成制度を作るよう要請した過去がある。中野だけ遅れてしまわないよう支部としても活動しよう」と発言した。

 オン資の話題では、「昨年機器を導入した。1年たってもマイナカードを持参する患者が少なく、仮に持参しても事務手続きが煩雑になるため保険証の持参をお願いしている」「機器を置いていなければ、マイナカードの使用の可否を問われることがない」との意見が出た。そのほか急な義務化や2024年秋の保険証廃止方針、これらに伴う医療機関の費用負担に対し憤りの声があがった。

 電子処方箋の是非について、「メリットを感じないため、近隣の薬局とも協議し導入を見送る予定だ」との発言があった。現在は任意であるが、いずれ義務化に向かう方針にも不満の声があった。

 日々の診療や査定についても意見交換がなされた。月々のレセプト返戻や査定については、「根拠をもって行った診療なら査定内容について質問をするべき」「おかしいと思ったら保険医協会にすぐ相談して情報共有してほしい」など、参加者同士が経験を交流した。終始話題が尽きず、「自由な意見交換ができた。これこそが保険医協会の支部例会だ」という感想も聞かれた。最後は中村副会長の挨拶で盛況のうちに閉会した。

(『東京保険医新聞』2023年2月5日号掲載)