中央支部総会 応召義務・未収金対策について解説 オン資訴訟の動向も紹介

公開日 2023年03月24日

 中央支部は2月22日、連合会館で中央支部総会を開催し、会員・スタッフ併せて9人が参加した。

 はじめに米田支部長が「今回のテーマは、医療機関でのトラブル対応と、オン資だ。どちらも今、注目されている内容で、ぜひ意見・質問を寄せてほしい」と開会挨拶した。続いて総会議事の報告が行われ、確認した。

 トラブル対応については、特にコロナ禍に入って経済状況の悪化や電話・オンラインでの診療が増えたことで会員からの相談が増加している「未収金問題」や、COVID―19の「5類」移行により対応が懸念される「応召義務」を中心に、求められる対策の紹介を行った。

 「5類」化をきっかけに、患者にも応召義務が知られるようになっている。診療をしないことが認められる場合や、案内の方法、迷惑行為を行う患者への対応など、具体例を挙げて解説した。

 「未収金」については、まず未収金を発生させないための対策が重要であることや、預り金制の活用などの対応策を紹介した。

 「オン資」については、同日に行われた協会の「オン資義務不存在確認等請求訴訟」提訴記者会見の報告を中心に協会の主張を解説し、原告団への参加を呼び掛けた。

 参加者からは「コロナ禍の診療だけでも大変なのに、「5類」化で応召義務の問題が出てきて、更にオンライン資格確認対応と、いくつも対応を迫られて困っている」「オンライン資格確認を始めたが、一人で認証ができない患者もおり、更にエラーが出ると対応に今までの何倍も時間がかかる。保険証の方がずっと効率的だ」などの意見が寄せられた。

 最後に、米田支部長から挨拶があり、盛況のうちに閉会した。

(『東京保険医新聞』2023年3月15日号掲載)