[支部総会]中野 改定内容に批判 患者に寄り添う医療続ける

公開日 2024年03月06日

 中野支部は2月14日、区内の割烹葉山で総会を開催し会員、従業員など9人が参加した。冒頭山口隆支部長から、今年度の活動を振り返り、参加者一人ひとりを労う言葉があった。役員改選では、髙梨栄副支部長の退任と、あらたに佐治雅彦幹事の就任を承認した。

 話題提供では当日の午前に詳細が発表された診療報酬改定の内容を事務局から解説し、意見交換を行った。

 参加者からは、「処方箋料が8点引き下げられることは標榜問わず相当な減収になるだろう」「生活習慣病管理料Ⅱの新設は減収になる」「算定基準に患者の同意を求めるとある。事務的な負担が増えそうだ」と懸念する声が出た。「このような改定が行われるのは政府が患者や医師のことを見ていない証拠だ」と怒りの声も多数あがった。

 医療DX推進については「医院の移転計画がありオンライン資格確認のカードリーダーを導入していない」「義務化が迫るが一貫してオンライン請求を行わない方針である」などの意見が出た。一方、紙カルテの医院を継承する予定の参加者は、「自分自身は電子カルテにもその他のIT化の流れにも抵抗はない。ただ既存スタッフのことを考えると導入の可否は悩ましい」と語った。

 最後に中村洋一副会長から、「今次改定はひどい内容だ。声をあげられるのは保険医協会しかない。患者のために医療を続け、医療機関が生き残れるような活動をしていこう」と挨拶して閉会した。次回は6月に開催予定である。

 

(『東京保険医新聞』2024年3月5日号掲載)