[支部地区だより]中野 保険証廃止後の不安今後の診療について意見交換

公開日 2024年07月30日

 中野支部は6月21日、中野セントラルパークカンファレンスで例会を開催し、会員とスタッフ計39人が参加した。新点数Q&Aをテーマに、点数改定後はじめての請求を控える時期に参加者からの質問に答え、加えて請求に限らず日常診療における疑問点や悩みについて意見を交換した。

 冒頭山口支部長から改定の内容や、協会主催の内科会員懇談会(6月19日開催)で話題に上がった生活習慣病管理料について情報提供があった。事務局から新点数の情報提供があり、会場からの質問と意見交換を行った。主に初再診料に新設された医療情報取得加算、医療DX推進体制整備加算、算定要件に変更のあった生活習慣病管理料、小児特定疾患カウンセリング料についての質問が出た。また、今次改定で新設された外来・在宅ベースアップ評価料を算定する医療機関は参加23件中2件と少数であった。

 意見交換では保険証廃止後の資格確認方法について、「保険証の有効期限が患者ごとに異なるため、廃止後の対応が不安だ」との意見があった。ほかにも電子処方箋が義務化される予定はあるのかといった今後の改定動向についての質問、意見が出た。

 最後に中村副会長から、「今次改定で減収の報告を多数聞く。欠陥だらけの仕組みに加え保険証廃止の問題で医療機関は今厳しい環境におかれている。これからも協会の様々な活動を応援してほしい」と挨拶し、盛会のうちに閉会した。

 

(『東京保険医新聞』2024年7月15日号掲載)