中央支部例会 医療DXは現場の負担増 診療の悩みを交流

公開日 2025年01月07日

 中央支部は10月29日、けむり神田須田町店で支部例会を開催し、会員6人が参加した。はじめに細部千晴支部長から挨拶があり、開会した。各自自己紹介を行った後、「2024年10月診療報酬改定・東京の指導の現状」を主なテーマとし、医療DX推進体制整備加算の変更点や長期収載医薬品の一部選定療養化、最新の指導の開示情報等について事務局から話題提供を行った。その後、会員同士でざっくばらんに懇談を行い、話題提供の内容や、日頃の診療の悩みなどについて交流した。

 2024年改定後の医業経営の厳しさや、世間的にはコロナ禍が過ぎ去ったような雰囲気の中での診療の難しさ、個別指導についての疑問点や総選挙後の医療情勢の展望など多岐に渡る話題が出された。「今の医療DXは医療機関の負担ばかり増やしていておかしい。私はもちろん、スタッフも困っている。マイナ保険証を使いたがる患者も少なく、何のためのDXなのか」「診療報酬が低すぎる。特に、今年の改定はあまりにひどい。スタッフのために何とか賃上げをしたが今後の医院経営が心配だ」といった切実な意見も出た。

 開催時間いっぱいまで話題は尽きず、「また支部で交流できる企画をしてほしい」等の声もあり、会は盛況のうちに閉会した。

(『東京保険医新聞』2024年12月25日号掲載)