[支部例会]城南・早期の離職を防ぐために雇用管理を学ぶ

公開日 2025年06月09日

 城南支部は5月15日、品川総合区民会館「きゅりあん」で例会を開催し、会員の医師・スタッフ計11人が参加した。

 権守光夫支部長の挨拶で開会し、事務局から城南支部の会員現況報告と会員拡大協力への呼びかけを行った後、加藤深雪社労士(bloom総合事務所)による「トラブル事例に学ぶ雇用管理」の学習会を行った。

 加藤氏は主に採用のミスマッチと定着について詳しく解説した。採用のミスマッチによる早期の離職を防ぐための工夫として、採用前に職場見学を行うことや、採用広告を掲載する際に仕事内容を具体的に記載すること等を挙げた。職場定着に関しては、「あると満足感を強める動機づけ要因」と「ないと不満足を強める衛生要因」の両方を意識して雇用管理を行うことが重要であると述べた。

 離職理由で多いものとして「人間関係」や「処遇」による不満がある。加藤氏は労使間・労労間でのコミュニケーションを多く取り、院長面談を定期的に行うほか、処遇についても柔軟に対応することが有効であると説明した。

 質疑応答では、派遣業者の紹介料高騰による離職トラブルについての質問があったほか、「現状は法律等が労働者優位に偏っているのではないか」との意見が出た。

 最後に、権守支部長から「城南支部の組織率(都医師会A会員比)が安定的に50%を維持できるよう、会員の先生方にもご協力をお願いしたい」と挨拶し、閉会した。

 

(『東京保険医新聞』2025年6月5日号掲載)