公開日 2025年06月27日
中央支部は6月2日、華龍飯店神保町で中央支部例会を開催し、会員6人が参加した。「最近の医療機関の窓口トラブル」をテーマに懇談を行った。
細部千晴支部長は開会挨拶で、「本日のテーマである窓口トラブルについて、先生方の体験談も含めて情報共有をしてほしい」と述べた。
例会議事の報告、参加者の自己紹介を行った後、最近会員から問い合わせの多いトラブル事例、未収金や言葉の通じない外国人患者の対応、ネット口コミの対策などについて話題提供を行った。未収金については、このところ生活困窮者の事例も増えているため、公費や所得控除を紹介する『知ってトクするパンフレット』の活用を訴えた。
口コミ対策に関して、悪い口コミの偽装等を行い、削除と引き換えに高額な報酬を請求する悪質な業者がいることが問題となっている。参加者からは「内容に心当たりのない、不当な口コミを複数書き込まれた経験がある」「問題のあるものをグーグルが削除してくれないのが驚きだ。プラットフォーム側として無責任だ」といった声が出た。
参加者からは「医療機関のトラブルの多くは悪質なものでも法規制や保障制度がなく、泣き寝入り状態で問題だ」「決まった報酬の中で医業経営をする側からすればトラブルの多発は死活問題になる」といった意見が上がった。
参加者自身が体験したトラブルや地域での診療の状況等について活発に情報交換し、盛況のうちに閉会した。
(『東京保険医新聞』2025年6月25日号掲載)